「コーポレートサイトにちょうどいいCMS」のフレーズについてかんがえる?
2006年からWordPressを使っていて、今でも残念に思うというかしっくりこないのが
デフォルトのテーマがコーポレートサイトづくりに向いてない
ということです。これは、私がWordPressを使い始めたときのデフォルトテーマ『Default』から近年の『Twenty Ten』『Twenty Eleven』『Twenty Twelve』に至るまで、ずっと悶々と持ち続けている思いです。「コーポレートサイトにちょうどいいCMS」のフレーズについてかんがえる?でもふれましたが、そもそもWordPressが「ブログツール」として出発しているので、デフォルトテーマがブログ構築に最適化されているのはやむを得ないのかもしれません。
WordPressを使ってコーポレートサイトを作りたいというニーズは、少なくとも私の周りでは増えています。でも、〈ブログを構築するためのテーマ〉がデフォルトである以上、特に初心者には正直言っておすすめしがたいなあという考えになりつつあります。ことにWordPressのデフォルトテーマは get_template_part() などによるモジュール化が進み、初心者がソースを追うことを難しくさせているからです。
その点、執筆時点でbaserCMSがデフォルトで同梱しているテーマ『nada icons』は、コーポレートサイト構築のベースとして使い勝手のいいテーマだと感じています。カルーセルパネルやお知らせ欄、サイドバーのバナーなど、一般的なコーポレートサイトに求められているパーツがひととおり網羅されているからです。
とはいえ、ウェブアプリのベースとしても使える豊富なテンプレートタグ(関数)はWordPressの大きな特徴だと思いますし、サイトの要件によって柔軟にCMSを切り替えられるよう、手持ちの札はいくつか持っておいた方がよいですよね。私がWordPressの次にbaserCMSを選んだのは「比較的少ない学習コストでマスターできそう」という考えからです。両方ともPHP+MySQLで動きますし。